167: いずれ彼がお母さんの介護をしなければいけない事は、分かっていました

彼と会う前、
まだメールだけのやりとりの時、

 

彼は毎週末実家へと行っている事を書いていました。
「介護の真似事をしています。僕と母、二人っきりになってしまったから」と。

 

じゃあ、この人はいずれお母さんの介護をしなければならないんだね、と思いました。

 

彼は50代になったばかり。
このくらいの年代の人たちには「親の介護」が付きまといます。

 

「彼と付き合うようになったとしても、やがて介護がくっついてくるなら……」と
メールをぱったりと止めてしまう事もできました。

 

彼もなぜ私にそのような「不利な情報」を出してきたのか、真意は分かりません。
「お母さんの介護」の話をして、私が離れるとは思っていなかったのでしょうか。
……何も考えていなかったのかもしれませんが……。

 

その後、私は彼の告白を受けて付き合うようになりました。

 

近い将来、こういう日がやってくる事、お互いに分かっていました。
それでも、私たちはお互いを求め合ったんです。

 

彼にとっては十数年ぶり、私は三年ぶり。

 

「好き」の気持ちは一直線で、ひたすら突き進んで、
止まる事を知りませんでした。

 

ですが、今は止まっています。

止まってしまいました……。

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