28:忘れられるワケがない

彼の家族……

 

みんな病気で亡くなられた事は彼から聞きました。
これは彼が自ら話をしました。

 

私から聞いた事はありません。
これは私が立ち入ってもいい話題ではありません。

 

なので、詳しい事は知りません。

 

彼はふっきれたと言っていますが

忘れてはいないと思っています。

 

愛する人たちを喪った悲しみは、
ずっと変わらない……そう思っています。

 

何年経とうと……

 

何十年経とうと……

 

 

私の中で夫を喪った悲しみがずっとあるのと同じ。
何年経とうと、悲しみは変わらないんですよね。

 

夫の事を愛していたから。
大事に想っていたから。
誰よりも一番大切だったから。

 

でも……もうどうする事もできません。

 

夫は、

永遠の眠りについてしまったから。

 

それらの感情を彼に見せる事は……ありません。

 

……

死別者が誰かを好きになる事、
誰かが死別者を好きになる事、
そして、死別者同士の恋愛。

 

きっと難しいと思っています。

 

相手の心の中に
決して忘れられない愛しい存在がいますから。。。

 

魂に刻み込まれてしまっているのかもしれませんね。
想いも悲しみも……相手に対する全ての感情が。

 

一番大きな感情は

 

「愛している・愛していた」だよね、きっと。

自分もそうだから。

 

私からは聞かないけれど、

彼の中にも、それはきっとあります。

 

以前彼は

 

「愛よりも罪悪感のほうが大きかった」と言いました。

 

いつかは彼の中で罪悪感がなくなる時がくるかもしれない。

……ずっとそのままなのかもしれない。

 

罪悪感は薄くなるかもしれないけど

亡き人たちに対する愛も薄くしてはいけないと

思っています。

 

今は亡き人たちを……

 

愛した事は、事実なのだから

 

 

 

 

 

 

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