「突然連絡を絶ったりしないで」と彼に言いました。
「……分かったよ。もしガンとかになったとしても
メールとかで連絡はするよ」
少し彼は黙りましたが、更に言いました。
「でも、そこまでだよ。そうなった場合連絡だけだから」
二人の間に透明な壁がストンと落ちてきたような気がしました。
彼は病気になった場合、私と二度と会わないかもしれない。
……
でも、彼のその考えも理解できます。
仮に自分がそうなった場合、きっと私も連絡だけはするでしょう。
そして……彼に会う事は……ないでしょう。
私も彼も伴侶の闘病生活を最期まで支えました。
そして、見送りました。
見守って、寄り添って……最期を見届けて……そして、送り出して……
あの辛さや切なさは経験した人でないと分からない。
現実に起きないことを願って……
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